経理知識は資産だ！！ freeeでは自動で銀行やクレジットカードの明細を連携してくれるので、便利ですよね！
それゆえ、発生するのが、、
例えば、自社のA銀行からB銀行へ100万円資金移動をした場合、freeeでは、
「A銀行のお金が100万円減った」「B銀行では100万円増えた」
という情報がそれぞれ連携されます。
▼こんな感じ▼
それぞれを「取引の登録」をしてしまうと、下記の仕訳になります。
①「A銀行のお金が100万円減った」
→仕訳：（借方）B銀行 / (貸方) A銀行 100万円
②「B銀行では100万円増えた」
→仕訳：（借方）B銀行 / (貸方) A銀行 100万円
取引が二重登録となり、倍の200万円の資金移動したことになってしまいます。
こんなはずでは。。。
freeeではそれを防ぐために、片方の取引のみを登録し、もう片方は「明細を無視する」ことを推奨しています！（「口座振替」の利用）
下記の仕訳イメージです。
①「A銀行のお金が100万円減った」
→仕訳：（借方）B銀行 / (貸方) A銀行 100万円
②「B銀行では100万円増えた」
→仕訳：なし
こちらの運用を徹底できれば、正しく処理はできます！
が、、、
・明細を無視すると、表面的には取引が見えなくなる（元帳などには表示されない）
・「明細を無視する」のが気持ち悪い
超個人的な意見です！！
これを解決するのが通過勘定！！
具体的には「資金移動」という勘定科目で、両方の取引を登録します。
▼こうゆうこと▼
「資金移動」という架空の口座に一旦、お金を移動し、本来の移動先口座に再度移動しているというイメージです！
この結果、「自社のA銀行からB銀行へ100万円資金移動をした」は下記の仕訳となります。
①「A銀行のお金が100万円減った」
→仕訳：（借方）資金移動 / (貸方) A銀行 100万円
②「B銀行では100万円増えた」
→仕訳：（借方）B銀行 / (貸方) 資金移動 100万円
「資金移動」は同じ金額で相殺され、結果として、100万円がA銀行→B銀行へ移動したという取引になります！
「資金移動」はあくまで一旦「通過するため」だけの勘定科目のため、常に残高は0円となります。
つまり、逆に残高が0円になってない場合には、正しく処理ができていない可能性あり！！
freeeでは、銀行口座と同じようにクレジットカードも「口座」という認識をします。
クレジットカードは基本的に銀行口座から引き落としで毎月の利用代金を支払います。
この場合、freeeでは、
①銀行から引き落としされた
②クレジットカード代金を支払った
という2つの取引がそれぞれ連携されます。
▼こうなる▼
こちらも銀行と同じように「資金移動」を使用することで両方の明細を活かして、正しく処理することができます。
とはいえ、銀行間の資金移動やクレジットカードの引き落としを毎回処理するのは手間がかかります。
自動化したいです。
「自動登録ルール」を使いましょう！
こちらの機能では、連携された内容をもとに、自動で「登録する」＝仕訳を起票してくれます！
しかも口座ごとに設定できるため、同じ内容であっても、A銀行の取引の時だけ「資金移動」といった設定が可能です。
これを利用することで、手作業で「取引の登録」をすることなく、正しく処理することができ、「資金移動」の相殺も自動で処理ができます。
自動とはいえ、資金移動残高が0円になっているかは、確認しましょう！
ここからは、freeeの画面で実際に必要な設定をしましょう！
設定はとっても簡単！2ステップ！
freeeで「設定」タブを選択し、「勘定科目の設定」を選択。
「新規作成」をクリック。
こんな感じで入力して「登録」をクリックしたら、完了。
ショートカットはこの文字を打つと予測変換してくれるので便利！！
対象取引の「詳細」をクリック。
「取引登録」タブを選択し、勘定科目に「資金移動」を入力。
「自動登録ルール～」に✓を入れて、「登録」
「取引を登録する」を選択し、勘定科目に「資金移動」が入っていることを確認。
「設定する」をクリック。
設定完了！これで今後は自動で登録される！
とはいえ、設定方法や運用イメージが分からないと、手作業を減らすことも難しくなってしまいます。
freeeでは口座連携や自動登録ルールの設定で、とにかく手作業を減らせます！
こういた処理や設定を1つずつ理解・対応し、業務を効率化していきましょう！
お疲れ様でした！！
