経理ってどんな仕事?転職前に知っておくべき仕事内容【現役経理マンより】

お疲れ様です。はたらくけーすけです。

簿記を勉強している方の中には、
経理職を目指している方もいるかと思います。

でも経理の仕事を始めてみたら、思ってたのと違う。。。

というのは避けたいですよね。

現役の経理マンであり、
副業での経理コンサルティングの経験を踏まえて、

経理の仕事がどんなものか、
お伝えしていきたいと思います!

これから経理の仕事を始める人必見だね。

ゆずぴ

経理とは?

「経理」ってビジネスの世界では普通に使われますが、

どうゆう意味でしょうか?

答えは「経営管理」の略です。

経理部で働いている人達は、
会社で発生する取引を数字=会計を使って、
見える化します。

つまり、会計で「経営管理」を実行するのです!

しかし一言に会計・経理といっても、

原価計算→工場での商品価格の計算

予算管理→策定した予算と実績数値の比較・分析

財務会計から管理会計まで、
色々な業務があります。

今回は私が携わってきた、
財務会計→財務諸表の作成業務について説明してきます!

財務会計の仕事とは

財務会計の目的は、
株主や取引先に情報提供をすることです。

その手段として、
財務諸表を作成します。

財務諸表とは、

  • 貸借対照表
  • 損益計算書
  • 株主資本等計算書
  • 包括利益計算書
  • キャッシュ・フロー計算書

まさに「経理業務」と言われて、
イメージされる業務だと思います。

簿記で勉強する、
「仕訳」を積み上げて財務諸表を作成します。

仕訳を起票するために、

社員が申請する経費精算の内容をチェックしたり、

取引先への支払内容をチェックしたり、

と実は仕訳を起票する前の業務が大変だったりします。
(会社が大きくなるにつれて、分量が多くなるので・・・)

また子会社持つ場合には、
「連結」財務諸表を作成することも、
経理業務の一部です。

単体財務諸表を作る担当と、
連結財務諸表を作る担当は、
同じ場合もあれば、違う場合もあります。

私の経験上、従業員数が500人規模の会社になると、
単体と連結の担当が分かれるイメージ
です。

なんとなく経理って単体のイメージだけど、連結もやるんだね。

ゆずぴ

経理はいつが忙しい?

経理のやることは分かりましたが、
いつが忙しいのか知っておきたいですよね。

結論から言うと、
経理は決算時期が忙しく、会社の決算月によります。

結論から言ってるけど、会社によるんだね・・・。

ゆずぴ

決算には、

  • 月次決算
  • 四半期決算
  • 年次決算

があります。
「次」は「毎の」という意味です。

月次決算は月毎に、
四半期決算は四半期(3か月)毎に、
年次決算は1年毎に、

財務諸表を作成します。

月次決算

実は月次決算は、
法律などで強制的に求められているものではありません。

会社が大きくなるにつれて、
1か月で、どれくらい売上を稼いだか?
資産がいくらになったのか?

これらを把握するために、会社独自で行うものです。

そのため、目的は経営陣への経営成績・財政状態を報告することです。

1か月が終わってから、
情報を集めていく翌月の1週目~2週目が繁忙となります。

4月月次決算=4月の財務諸表を作成する場合、
5月の1週目~2週目が忙しくなるということですね。

じゃあGW明けは忙しいのね。

ゆずぴ

四半期決算

四半期とは、決算月から+3か月のタイミングです。
3月決算会社でいう6月、9月、12月です。

元々は、年次決算だけでよかったのですが、
1年に1回の報告だと少ない!という投資家の要望により、
四半期に1回は報告してね。と決まりました。

四半期での決算は、
上場している会社には義務付けられています。

株主は会社の経営成績を見て、
その会社に投資をしていくのか、もう辞めるのかを判断します。

会社は投資して欲しいのであれば、
しっかりと報告をしなさいということですね。

上場会社は、四半期末日から45日以内に財務省を通じて、
四半期報告書を開示する必要
あります。

3月決算会社の第1四半期(4/1~6/30)決算は、
6/30から45日以内なので、8/15までに報告が必要です。
その間は、繁忙期となります。

また四半期決算では、
連結財務諸表での報告が求められています

そのため、上場会社の子会社も四半期で、
決算を行い、親会社に報告する必要があります。

単体と連結で担当が同じだとずっと忙しそうだね。

ゆずぴ

年次決算

年次決算は、月次決算・四半期決算と異なり、
全ての会社で必要です。

全ての会社は決算日までの1年間で、
稼いだ利益に応じて税金を計算し、支払わなければいけません

また、上場会社は四半期同様、
株主に対して1年間の経営成績を報告する必要があります。

四半期と同じように、財務省を通じて、
有価証券報告書を開示します。

ただ、四半期報告書よりも、詳細な内容を記載する必要があるため、
提出期限も決算日から3か月以内と長くなります。

3月決算の場合は、提出期限が6月末となります。
日本は3月決算会社が多いため、同時に開催される株主総会は、
この時期に集中しますね。

税金の計算は単体で行いますが、有価証券報告書は、
連結財務諸表で記載するため、子会社でも繁忙期となります。

経理の1年の中で最も忙しい時期が、この年次決算です。
決算月の翌月からがとても忙しくなります。

経理で働くと、どこの会社でも年次決算は忙しいんだね。

ゆずぴ

まとめ

今回はざっくり経理の仕事と、
忙しくなるタイミングについて説明しました。

経理で使うことになるものや、おすすめアイテムを紹介しようと思いましたが、
長くなってしまったので、またの機会にお話ししたいと思います。

知っておいて、困ることはありませんので、
これから経理の仕事に就く方は、ぜひ読んでください!

まとめです!

  • 経理は「経営管理」を実施
  • 財務会計は会社の経営成績・財政状態の情報を提供
  • 財務諸表は単体でも連結でも作成
  • 月次決算は会社がやりたいからやっている
  • 四半期決算は上場会社必須
  • 年次決算は税金計算のために全ての会社の義務
  • 決算月の翌月からが忙しい

以上です、お疲れ様でした!