学資保険は必要?解約をススめる3つの理由【私の契約内容を記載します】

子どもに将来掛かる費用は事前に考えておきたいですよね。

子どもが産まれると保険会社が勧めてくるのが「学資保険」です。

  • 学資保険に入るか検討している。
  • 既に学資保険を契約しており、内容の変更や解約を検討している。

こんなお悩みをお持ちの方に向けて、
実際に学資保険を契約→解約した私の契約内容を踏まえて説明します。

将来の出費に備えて正しい選択をしましょう!

結論:不要

学資保険は、契約してはいけません。契約中なら解約も視野に入れましょう。

保険に入るくらいなら、銀行に預けておいた方が得です。

学資(貯蓄型)保険とは

いざと言う時に備えて保険に入っている方は多いと思います。

まずは学資保険の特徴をまとめてみます。

  • 将来の大学費用等のために定額を積み立てていく保険
  • 終身保険であり、親に何かあった時に子どもに一時金として手に入り、
    保険料の支払は以後不要
  • 保険会社が運用してくれ、数年〜数十年後のタイミングで支払額以上の金額で解約可能

これだけ聞くとメリットだらけですが、
しっかりと整理してみるとデメリットが見えてきます。

理由①:元本が保証されない

掛け捨て型とは異なり、貯蓄型なので元本が保証されているように感じますが、
そもそも保険会社には倒産リスクがあります。

また保険会社は将来、契約者に支払うお金を責任準備金として積立てていますが、
将来支払うお金が現時点ですべて用意されている訳ではありません。

そのため、もし今契約している保険会社が倒産した場合には、
支払額分が全て戻ってくる訳ではない
と認識しましょう。

理由②:元本割れする可能性がある

積立型保険は将来の支払に備える保険なので、
性質上その契約期間が10年〜20年と長くなります。

10年後、20年後に離婚等で状況が変われば、
途中解約する可能性もあります。

しかし積立型保険は、満期まで保有していないと支払額よりも返戻金が低くなり、
元本割れが発生します。

また満期まで保有していたにも関わらず元本割れが発生した例もあり
リスクを抱えていると認識が必要です。

理由③:利回りが低い

学資保険の利回りはとても低いです。

契約満了で最終的に3%増えるなどと言われますが、
これは契約期間で3%です。年率ではありません。

契約期間が20年であれば、年率0.15%です。
参考として、例えば楽天銀行の預金利息は0.1%です。

元本割れや保険会社の倒産のリスクを考えると、
銀行に預けていた方が安全に将来のお金を貯められるではないかと思います。

私の場合

当時、月1万円・契約期間10年の外貨建て学資保険を契約しました。

利回り3%保証が付いたもので、貯金している感覚で3%も増える!と思っていました。

・・・が、契約して4年目のタイミングで解約しました。

なぜ解約したのかというと、利回りをよくよく考え直したためです。

👇私の契約内容を簡単な表にしたものです。👇

私が契約した保険は利回り3%が保証されているものでした。

・・・が、それは10年間保険料を支払い、
その後3年間保有することで3%分の3.6万円が増えるという契約になっており、
年利回りで考えると0.3%にも満たない契約でした。


しかし、4年目で解約となると保険料の総支払額:48万円、返戻金:27万円となり、21万円の損失です。

そこで、保険を解約し、
返戻金と支払う予定だった保険料を年3.5%で運用できた場合を考えました。

高配当株式であれば約3~4%、S&P500連動型のインデックスファンドであれば約5~7%の利回りが期待できるので、現実的な金額だと思います。

保険を解約した返戻金27万円を3.5%で運用できた場合、次の年には0.9万円の利益が見込めます。

さらに次の年その0.9万円も3.5%を運用したすると計1.0万円の利益が出て・・・とやると契約した年から13年後には計9.8万円の利益が見込めます。

同様に支払う予定だった保険料を運用すると計15.1万円の運用利益が見込めます。(いわゆる複利計算)

つまり、返戻金の21万円と毎年12万円を3.5%で運用すると、+24.9万円となり、
損失21万円を上回りましたので解約した。という結論です!

保険会社(代理店含む)は保険を解約して欲しいと思っていないので、
「今解約すると損をしてしまいますよ。」などと言ってきます。

将来のリターンを含めて自分達のために行動していきましょう!