お疲れ様です。はたらくけーすけです。
簿記3級の各論点を解説していきたいと思います。
いつものごとく、分かりやすさ重視です!
会社の取引をイメージしながら、
仕訳にするとどうなるか?をメインに解説していきます。
ゆずぴ
簿記試験に必要な知識をインプットしていきましょう!
今回の論点は、前回に引き続き、
「商品売買(しょうひんばいばい)」です。
商品売買はその名の通り、
モノを売ったり買ったりした時の処理です。
その中でも今回は、
モノを売る場合を解説していきます!
売上(うりあげ)
八百屋さんをイメージしてましょう。
八百屋さんは、市場などで野菜を買ってきて、
お客さんに野菜を売って、代わりにお金をもらうことで
生計を立てています。
「お客さんに野菜を売って、代わりにお金をもらう」が売上です。
野菜を売って、お金が増えるので、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-27.png)
という仕訳になります。
ゆずぴ
左にお金が増えた事実、
右にお金が増えた理由である「売上」を入れます。
売上は「収益(しゅうえき)」です。
売上諸掛(うりあげしょがかり)
仕入と同じように、
売り上げた時にも、諸費用が発生します。
送料を売主が負担する場合です。
この場合、どんな仕訳になるでしょうか?
仕入諸掛の場合、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-29.png)
という仕訳でしたね。
ゆずぴ
売上諸掛の場合もお金を払っているので、
お金は右に入りますが、
仕入ではないので、左に仕入は使えません。
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-30.png)
という仕訳になります。
お金が減った理由は「発送費(はっそうひ)」=送料となります。
発送費は費用です。
もし試験問題が、
「商品10,000円を売り上げ、送料1,000円をお金で払った」
であれば、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-33.png)
という仕訳になります。
ゆずぴ
返品(へんぴん)
お客さんがブロッコリー🥦とカリフラワー🥦を
間違えて買ってしまったと返品を求めてきたパターンです。
ゆずぴ
この場合、一度ブロッコリー🥦を売っているので、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-34.png)
という仕訳が既に切られています。
ブロッコリー🥦を返してもらい、返金するので、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-35.png)
と逆仕訳を切ります。
2つの仕訳をまとめると、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-36.png)
ゆずぴ
商品券(しょうひんけん)
八百屋さんをやっていると、
商品券使える?と言われることがあります。
そもそも商品券ってどんな仕組みでしょうか?
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-38.png)
商品を販売する際に、
商品券をお客さんから受け取り、
後日、換金することで、お金を手に入れることができます。
商品と引き換えに商品券を受けとった場合、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-39.png)
という仕訳になります。
受取商品券は資産です。
その後、商品券を発行会社に持っていき、
換金してもらうと、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-40.png)
という仕訳になります。
まとめると、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-41.png)
となり、換金まで終われば、
売上により、お金が増えたのと同じになります。
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-42.png)
ゆずぴ
売掛金(うりかけきん)
前回の仕入の際に、
買掛金というものが出てきました。
仕入を後払いにしたときに使うものです。
同じように、八百屋さんが野菜を売る時に、お客さんが後払いにする場合には、売掛金を使います。
売掛金は資産です。
販売時の仕訳は、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-43.png)
となります。
売掛金が入金されると、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-44.png)
という仕訳になり、お金で支払った場合と同じ状態になります。
クレジット払いの場合
お客さんがクレジットカードを使う場合があります。
ゆずぴ
クレジットカード払いの場合も後払いとなりますが、一部通常の場合と仕訳が異なります。
その理由は、クレジットカード会社(信販会社)が登場するからです。
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-47.png)
お客さんがお店でカードを使用し、
クレジットカード会社を通して、お店にお金が支払われます。
そうすると、
- 「クレジット売掛金」を使う
- クレジットカード会社への手数料が発生する
の2点が通常の売掛金の仕訳と異なります。
もう少し、詳しく解説していきます!
1.「クレジット売掛金」を使う
クレジット売掛金は売掛金同様、資産であり、
クレジットカード払いの時のみ使われるものです。
商品を売ったお客さんからではなく、
クレジットカード会社から入金されるので、
売掛金とは別で管理します。
ゆずぴ
2.クレジットカード会社への手数料が発生する
実はクレジットカードを使うと、手数料が発生します。
この手数料は売主が負担しています。
先ほどの図に金額を入れてみると、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-48.png)
①でお店は5,000円の商品を売り上げましたが、
③で4,750円しか入金がされていません。
この差額の250円がクレジットカード会社への手数料です。
ゆずぴ
取引の流れを確認しましたので、
仕訳がどのようになるか見ていきます。
お店が売上5,000円をクレジットカード払い(手数料5%)で受けた場合、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-49.png)
通常の後払いと異なり、「クレジット売掛金」を使用し、
クレジットカード会社(信販会社)への手数料
5,000円×5%=250円が「支払手数料」として記載されます。
「クレジット売掛金」という資産が4,750円増えた(左)。
その理由は、「売上」が5,000円(収益)と「支払手数料」が250円(費用)、
という意味の仕訳になります。
ゆずぴ
という仕訳になります。
その後、クレジットカード会社は、手数料を差し引いた金額を支払ってきます。
入金時の仕訳は、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-46.png)
という仕訳になります。
まとめると、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-51.png)
クレジット売掛金は、入金されると、
増えても減ってもいないので、
![](https://www.hataraku-ksuke.com/wp-content/uploads/2021/05/image-52.png)
最終的には、売上5,000円から支払手数料250円を差し引いた、
4,750円のお金が増えたという仕訳になります。
ゆずぴ
まとめ
今回は、商品売買の売上について解説しました!
- 売上
⇒商品を売った収益。 - 売上諸掛り
⇒売上時の諸費用、送料の売主負担とか。 - 売上返品
⇒品物を返してもらい、返金する。逆仕訳でなかったことに。 - 商品券
⇒増えたら左。発行会社に換金してもらう。 - 売掛金
⇒後払い時に使用。増えたら左。 - クレジット売掛金
⇒クレジット払いは信販会社への手数料が発生する。
次回は貸借対照表、損益計算書について、まとめていきます!
お疲れ様でした!